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  • 片持架設工法

  • 片持架設工法

  •  片持架設工法は、桁の一端を橋台または橋脚に固定して(片持ち)、他端を径間の中央に向かって延伸しながら架設していく工法です。長大支間の橋梁が経済的に施工できる工法となっています。
     また、支保工の必要がないため、深い谷や流量が多い河川、交通量が多い街路上での架設が可能となります。

  • 青野滝川橋

    • 架設桁架設工法

      架設桁架設工法

    •  架設桁架設工法は、架設径間にあらかじめ架設桁を据え付けておき、PC桁製作ヤードからPC桁を引き出し、架設桁を支持桁として架設する工法です。架設桁設備としては、一組桁設備と二組桁設備とがあり、PC桁の重量により使い分けています。
       この工法の特長としては、河川上、道路上、鉄道上での架設をはじめ、桁下の地形、地盤条件等の影響を受けず、側道、工事用道路がなくても施工できる点があげられます。

  • 新今津大橋

    • 大型移動支保工

      大型移動支保工

    •  大型移動支保工は、支保工、型枠設備、荷役設備等が一体となった移動支保工設備によって、1径間ごとに移動しながら橋体を架設していくもので、一定の規模以上の多径間橋梁に有利な工法です。高度に機械化されているため、急速施工、省力化を可能にするとともに、施工管理も容易となります。
       また、橋体が上屋に覆われているため、風雨等の気象条件に左右されることもありません。

  • 京田辺高架橋

    • 押出し架設工法

      押出し架設工法

    •  押出し架設工法では、橋台背後の桁製作ヤードでブロックを製作し、前方に押し出した後、空いたヤード上で先に押し出したブロックにコンクリートを打ち継ぎ、PC鋼材で結合しながら順次、橋桁を押し出して架設していきます。
       この押出し架設工法には大きく分けて二つの方式があります。一つは、橋台一カ所に設置した押出し装置により桁を押出す「反力集中方式」であり、もう一つは各橋脚に橋桁の押出し装置を分散させた「反力分散方式」です。

  • 大平高架橋

    • スパンバイスパン架設工法

      スパンバイスパン架設工法

    •  スパンバイスパン架設工法は、箱桁を2~4mに輪切りにしたブロックを1径間ずつ接合・緊張して架設して、次の径間に進みます。架設位置に支保工あるいは架設桁を設け、1径間分のブロックを並置し、接着剤塗布あるいは継目部コンクリートを打設した後、プレストレッシングにより桁を接合します。
       支間や桁高が比較的均一に計画された、大規模な都市内高架橋の建設に最適な工法です。床版にPC板を用いた合成床版とすることにより、さらなる高品質化と工期短縮が可能になります。

  • 鍋⽥⾼架橋

    • 固定式支保工

      固定式支保工

    •  固定式支保工は、従来の鉄筋コンクリート構造物の支保工技術をそのまま応用した架設工法です。架設場所において固定式支保工(仮の支え)を組み立て、その支保工上で橋体を架設していきます。
       この固定式支保工は、小型の部材を組み合わせて組み立てるために、大型の揚重機を導入する必要はありません。

  • 大井JCT

    • クレーン架設⼯法

      クレーン架設⼯法

    •  クレーン架設工法は、運搬されてきたPC桁を、橋台背面、または架設地点の桁下に据え付けた自走式クレーン車等で吊り上げて架設する工法です。架設方法には、1台のクレーンによる単吊り架設と2台のクレーンを用いる相吊り架設があります。
       この工法は、架設地点に自走式クレーン車が自由に進入でき、かつPC桁の搬入が可能な場合に採用される架設工法で、省力工法であり架設速度に優れているのが特⻑です。

  • 土橋竜神跨線橋

    • アーチ橋

      アーチ橋

    •  アーチ橋とは、上凸型にカーブしたアーチ構造によって、荷重を圧縮力のみで支える構造の橋を言います。橋脚を設置するのが困難な山岳地帯や河川を渡る箇所などに架橋されることが多い形式です。さまざまな地形条件のなかで採用され、小規模のものから200mを超える長大橋まで幅広く採用されています。
       架設方法には、ピロン張出し架設、トラス張出し架設、ロアリング架設、メラン架設などの工法があります。

  • 濁澄橋

    • 斜張橋・エクストラドーズド橋

      斜張橋・エクストラドーズド橋

    •  斜張橋、エクストラドーズド橋は、橋脚上にある主塔から斜材を用いて主桁を吊り下げる構造の橋梁です。
       エクストラドーズド橋は斜張橋と桁橋の中間の構造で、一般的に斜張橋に比べて主塔の高さが低くなります。
       桁がスレンダーで景観性に優れており、モニュメントとしての効果があります。

  • 八ッ場大橋1号橋

    • トラス橋

      トラス橋

    •  トラス橋は、上弦材、下弦材、斜材で組み合わされたトラス形式の橋梁です。すべてコンクリート構造となるコンクリートトラス、斜材部分に鋼構造を用いた複合トラスなどがあります。単純トラス橋、連続トラス橋などの形式もあります。

  • 永田橋

    • 吊床版橋

      吊床版橋

    •  吊床版橋とは、橋台間に張り渡した多数のPC鋼材を、薄いコンクリート部材で巻き立てて床版としたものです。床版の架設は、あらかじめ張り渡したケーブルを利用して行えるため、大規模な架設機械も不要です。また、プレキャスト床版を用いるために急速施工が可能です。
       PC吊床版橋には、直路式吊床版橋と上路式吊床版橋とがあります。直路式吊床版橋は、張り渡した吊床版の上を直接人や車が通れるようにした吊床版橋です。
       吊床版橋の縦断線形は滑らかな曲線となり、しかも床版厚は支間長に関係なく一定であるため、軟らかで、スレンダーな外観となります。

  • であい橋